補修事例

2025/12/06

床・フローリングを上張り(重ね張り)にするメリット・ デメリットとは?

床フローリングの上張りデメリット

「上張り」という選択肢、実は注意が必要です

「フローリングを新しくしたい」と考えたとき、よく耳にするのが「上張り(重ね張り)」という方法です。古い床を剥がさずに新しい床材を重ねるため、手軽で費用も抑えやすい人気の施工です。

ただし、床にふわふわ感波打ちがある場合、そのまま上張りをすると数年以内に再工事(再リフォーム)が必要になることもあります

この記事では、上張りのメリット・デメリット、そして張り替えではなく“補修”で直す方法を詳しく解説します。

 

そもそも「上張り(重ね張り)」とは?

上張り(重ね張り)とは、既存のフローリングの上に新しいフローリング材を重ねて施工する方法です。古い床の上からそのまま張るので、工期も短く、音なども少ないのが特徴です。

上張りフローリングをめくった状態3

 

フローリング・上張りのメリット

上張りは、見た目の改善やコスト面でメリットがあります。

① 見た目が新しくなる

  • 張るだけで綺麗な印象になります
  • 色や質感の変更も自由にできるので、部屋の雰囲気を一新できます

② 費用を抑えられる

  • 既存床の処分などもないため、工事費が安い
  • 一般的な張り替えよりも安い

③ 工期が短い

  • 張り替え工事に比べて工期が短い
  • 入居中でも対応しやすい

 

フローリング・上張りのデメリット(注意点)

見た目は綺麗になる上張りですが、意外と知られていないのが「どんな床にも使えるわけではない」という事です。主に下記のようなデメリットがあります。

① 波打ちや浮きがあると再発する

もし床がふわふわ・たわむ・波打っている場合、上から新しい床を貼っても、いずれまた波打ちが発生します。

下のフローリング自体が波打ちをしている状態

② 点でビス止めしても抑えきれない

よくある施工方法として、一時的に上からビスで固定する方法があります。ただし、その場合、やがて他の箇所が持ち上がり、再び波打ちになります。

つまり、根本の原因(下地の浮き)を直さなければ解決できません

ビスで一点を固定したものの、いずれ他の箇所が上がってきてしまう

③ 後から直すと費用も工期も余分にかかります

上張りしたあとに波打ちを直す場合、一度フローリングを剥がして再施工が必要になります。結果的に「余分な費用と工期」が発生してしまいます。

 

波打ちを根本から解決する方法

波打ちしたフローリング

床の波打ちは、「下地の浮き」や「経年による伸縮」「湿気」「施工時の誤差」「水漏れ」など、いくつかの原因が重なって起こります。

これを解決するには、上から抑え込むのではなく、原因部分を調整する必要があります。

弊社では、浮いている部分をミリ単位でカットして調整する方法で施工します。そうすることで、波打ちを完全に解消し、再発を防ぎます。

 

波打ちを直したあとから、上張りも可能

解消された波打ちリビング

波打ちをカット補修で解消したあとなら、上張り施工も問題ありません。

むしろ、補修+上張りを組み合わせることで、「見た目のリニューアル」と「再発防止」を両立することができます。

つまり、「まず直してから上張り」が一番安心なリフォームの順序です。

弊社では、どちらの施工も行えますので、もし「波打ち」があるけど上張りを検討している方は、施工方法をご相談ください。

 

まとめ:上張りする前に、床の状態をチェックしよう

メッセージ|株式会社ウェイアウト 坂口一馬

上張りをご検討されている方は、下記をご確認の上で施工がおすすめです。

  • 上張り(重ね張り)は、見た目を変えたいリフォームにはおすすめです
  • ただし、床に浮き・たわみ・波打ちがある場合は注意が必要です
  • そのまま上張りすると、波打ちが再発する可能性が高くなります
  • 再発した場合は、余分な工期と費用がかかります
  • まずは「波打ちを補修(カット調整)」することをおすすめします
  • その上で上張りを行えば、安心して床のリフォームができます

弊社では、波打ち補修・上張りの両方に対応しています。

床のふわふわやたわみが気になる方は、まずはお気軽にご相談ください。状況に応じた最適な施工方法をご提案いたします。

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