新築でも床なりはある! その原因と補修方法。費用はどのくらい?
歩くたびにフローリングが「ミシミシ」とか「パキッ」と音がすることはありませんか?
それを「床なり」といいます。今回は床なりに関する補修技術をご紹介します。
目次
新築でも床なりはある? 床なりの原因とは?
床なりと聞くと、築何十年も経過した物件だと思われがちです。でも実は、新築でも床なりは起こり得るんです。
新築でも、木材の乾燥によって伸縮したり、湿度によって膨張したりする事があるため、適切な施工が行われていても、木材のつなぎ目が擦れて床なりが発生する事があります。
そのほかにも、接着があまいなどでフローリングと下地の間に隙間ができて、床なりが発生してしまうケースもあります。たった1ミリほどの隙間であっても、床なりはおこります。
床なりの主な原因
- 気温や湿度による、木材の膨張や伸縮
- 釘との擦れ
- 木材のつなぎ目の擦れ
- 床がたわんで、隙間ができている
- ボンドがあまい、固まっている
プロでも難しい、床なりの原因特定
床なりは、根本の原因を解決しないと、繰り返してしまう場合があります。
単純に「浮いた隙間を埋める」「擦れた部分をカットする」だけでは、根本的な解決にはならない可能性があるのです。
実際にあった「紙一枚で床なりが直った」事例
繰り返す床なりで悩んでいたお客様からご相談を受けた時の話です。弊社にご相談頂く前に、別の会社さんで床なりの補修をされていました。
- 別の会社さんの見解
- (見解)床がたわんで、隙間ができている
- (対応)隙間を埋めるためフローリングにビスを打って対応
- (結果)一旦は床なりが止まったが、しばらくするとまた床なりが始まった
対応はしてもらったものの、繰り返す床なりに困り果てられ、管理会社さんを通じて張り替えるべきか補修では直らないのかというご相談を頂きました。
結論から言うと、紙一枚で張り替えずに補修で直す事が出来ました。
- 私たちの見解
- (見解)原因は床の隙間ではなく、壁についている巾木(はばき)とフローリング部分の接地面の粘着糊の残ったかたまり
- (対応)つまり鳴っている音は粘着糊のはがれる音。実際にその隙間に紙をはさむだけで音はしなくなりました。
- (結果)時間を経ても床なりはしませんでした。
▼巾木(はばき)については下記の記事をご覧ください
結果として
紙だけでは簡易なので、きちんと隙間を埋めて補修しましたが「 フローリングにビスを打って隙間を埋めても、根本の解決にはならない 」そんな事を再確認した事例でした。
床なりの原因はさまざまです。もちろんビス打ちで直る場合も多々ありますが、それだけではなく 多様な視点からの原因究明 が必要となります。
補修会社ならではの床なりの直し方
「見た目を美しく補修する」
私たちは補修会社です。
キズや凹みがあった事がわからないように直すことを専門としています。
床なりを直すためには、穴をあけて接着剤・潤滑剤を流す方法や、ビスで上から固定して直す方法などがありますが、私たちは、見た目も仕上がりの大事な補修の要素と考えています。
ですので、床なりを直すからといって、傷口を大きくするような見た目の良くない直し方はしません。
一般的な床なりの補修方法とその費用
床なりの原因がいろいろあるように、原因によって補修方法は変わります。
例えば、
- カッターで切れ込みを入れる方法
- フローリング同士が触れ合わないように隙間を開けて直します。
- 潤滑剤を注入する方法
- フローリングの擦れている部分に潤滑剤を流して、滑りをよくすることで床なりを止めます。
- 潤滑剤を注入する方法
- フローリングの擦れている部分に潤滑剤を流して、滑りをよくすることで床なりを止めます。
- ビスで固定する方法
- 浮いた部分を上から下地を締めつけて固定します。
※上記に関しては現場を診断してみないと分からないことが多いため、あくまでも目安の方法です。
床暖房の床なり補修は注意が必要
床暖房の床なりを補修する際、事前に床下の発熱体や温水パイプの場所を十分に調査して作業を進めなければいけません。
そのため、床暖房の床なり補修は難しいとされています。弊社ではサーモグラフィーを使用し、床暖房の床なり補修にも対応しております。
床を張り替えた方が良い場合について
大抵の床なりは、時間がかかる場合もありますが補修で直す事が可能です。
補修で直すメリットとしては、全体の張り替え作業に比べて
- 作業時間が最小限
- 作業範囲が小さくてすむ
- 費用が安くおさまる
などが挙げられます。
ですが、例えば
- 広範囲に床なりが発生している場合
- 築年数が経過して、木材自体の老朽化が進んでいる場合
などは、張替えをおすすめする場合もあります。
その場合も、もちろん弊社で施工可能です。床なりの原因によって解決方法はさまざまです。
まずは、原因の特定からですが、それをもとに最善の解決方法をご提案しますので、お気軽にご相談ください。