【シロアリ対策】傷が付いていた框(かまち)、実はシロアリの仕業だった件
あなたのお家にこのような傷はありませんか?
今回はただの傷かと思っていたが、実はシロアリが原因だった事例をご紹介します。
- 最初のご相談内容
- 框(かまち)に傷がついています。スーツケース落としたから傷が付いたとのお問い合わせでした。
しかし、写真からの見立てとして『水に濡れた形跡があること・中が空洞に見えるので、虫食いではないか?』と推測し、一度調査をさせてもらうことに。
調査開始
【調査その1】シロアリ疑惑
打診(コンコン叩いて)中がほぼほぼ空洞である事を確認。
指で押さえただけで木が落ち込む・・・
原因は十中八九シロアリによるものと判断し、シロアリ調査を勧めることに。
【調査その2】床下の調査
1階にある和室の畳の下に点検口を開けて、床下の調査をする事が可能だったので、床下の調査。
床下の構造材にシロアリの形跡がないかを点検します。
【見解】数日後の調査でわかった事
- 床下の湿気がすごい(カビ発生)
- 洗濯機下の排水の接続がほぼ外れている ※これがほぼ原因で湿気がすごい
- 裏から見た木材にはほぼ虫食いの形跡はない
(幸い鉄骨の建物だったので、重大な所に木材使用なし)
調査まとめ
- 今回の框(かまち)についていた傷は、スーツケースを落としたからではなくシロアリによる被害によるものだった
- 築30年いつから排水の外れが起こったかは分からないが、数十リットルの水が毎日漏れていた
以上の2点から床下換気のための換気口の増設とシロアリ駆除と防蟻処理が必要と判断。
原因がわかったので、作業方法を決めていきます。
今回の作業ポイント
ここで、大工さんと協議です。
- 大仕事になるとは・・・
- 壁や下駄箱をすべて外し、付け直すには裏からビスも打てないし、どうやって固定するのか?
そして、外す=壊すなので、その裏の階段も影響が出るかも。そしてクロスも壊した分だけ貼り直しになる。
結論:框の食われている部分を撤去して、木を固定。見た目を補修で仕上げる!
そして工事スタート
まずは床下の防蟻処理(今後発生しないように)
次は換気口の追加(2箇所穴開け)
次に框の撤去スタートです
新しい框の設置
新しい框を段差なく取付多少の目違いはカンナで取ります。
右側はタイル奥までしっかり差し込み、正面からビスでしっかり固定します。
設置した框の色付け
染色して木目を残すように色を付けていきます。
その後ウレタン塗装で塗膜をつけ保護します。
作業まとめ
框や取り替え困難な物はたくさんあります。
大工さんや工務店の監督さんだけの発想では『どうしよう?』の問題は『仕上げ』に対する点です。
『継ぎ接ぎ』や、『丸見え部分にビスで固定』なんてどこの誰もしたくないこと。
そこは実は補修屋さんに頼れば、気楽に収められる事はあります。
まずは『どう直す?』の計画が何より大切なので、補修屋さん、大工さん、現場監督さんとディスカッションするのが、一番合理的な答えが出せると改めて感じた事例でした!
最後までお読み頂きありがとうございました!
もし心配な箇所などあればお気軽にご相談ください!