水漏れで水浸しになったフローリング。 できるだけ安く直す方法は?
水浸しになったフローリングの対処法は?
フローリングが水浸しになってしまった時。
まずはできるだけ素早く「しっかり拭く→乾燥させる」ことが大切です。
ただ、乾かして安心していたけど、しばらくするとフローリングの「色が変わってきた」「波打ちができた」といったご相談をよく頂きます。
今回はそんな「変色」「波打ち」などの症状が発生した方にできるだけ安く直す方法をご紹介します。
目次
変色・波打ちの原因とは? 知っておきたい水浸しのリスク
残念ながら、フローリングは「一度でも水を吸ってしまう」と自然乾燥では数週間乾ききることはありません。
ですので、「変色」や「波打ち」など、何かしら症状がある場合「表面は乾かせた」けど「隙間から水が浸透した水が乾いていない」という事になります。
ここで一番気をつけたいことは「隙間から浸透した水」がきっかけになり、費用のかかる大きな工事の原因となることです。
下記の写真は「隙間から水が浸透したフローリング」です。
このフローリングの表面も触った感触で若干の「しっとり感」はあるものの、見た目にはわからない状態でした。
(左)フローリングは水を吸って膨れていました
(右)裏面は、湿気によってカビも発生していました
水が浸透したフローリング。できるだけ安く直す方法とは?
ここからは「水が浸透してしまったフローリング」を直す方法についてご説明します。
実際に直す方法でいうと「張り替え」が必要となりますが、その張り替えも「全面」か「部分」で、大きく費用は変わってきます。
「全面」と「部分」張り替えの違い
「全面張り替え」とは言葉の通り、例えばリビングの全体を張り替える工事となります。おそらくご想像のとおり、大きな工事になるので時間も費用もかかります。
そして何より、フローリングで何も症状のない箇所まで交換することになるので「合理的ではない」方法となります。
※もちろん範囲が大きければ全面張り替えが必要な場合もあります
「部分張り替え」のメリット
部分張り替えでは、症状のある箇所のみフローリングを張り替えます。
なるべく範囲を小さく直すことで「時間」と「コスト」の削減が可能となります。
部分張り替えでどのくらい安くなる?
概算ではありますが、実際に「全面張り替え」と「部分張り替え」の費用の違いを算出します。
範囲 | 費用の目安 | |
---|---|---|
全面貼り替え | 6畳10㎡ | 15万円〜 |
部分貼り替え | 1㎡ 程度 | 5万円〜 |
※費用の目安は移動させる家具がない場合としています。
実際にどのくらいの範囲に症状があるかなどによって費用は異なりますが、部分張り替えの場合は、できるだけ小さな範囲で張り替えることでトータル費用を下げます。
部分張り替えの注意点
メリットしかない部分張り替えですが、部分張り替えの注意点についてもご説明します。部分張り替えでポイントになるのが「同じフローリング材の在庫があるか?」です。
「フローリング材?」「在庫?」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、フローリング材は、大体4~6年で廃盤になる事が多いです。
もし比較的新しい物件であれば、同じフローリングの在庫がある場合も多いので問題なく部分張り替えが可能ですが、築年数が長い場合など、同じフローリングの在庫がメーカーになく生産が終了していることがあります。
そのように在庫がない場合は、部分張り替えが難しくなります。
ここでよく頂くのが「今とは違うフローリング材で、部分張り替えはできないの?」というご質問です。
違うフローリング材で部分張り替えは難しい
違うフローリングで部分張り替えをする事は結論としては、難しいです。
同じフローリング材でないと、部分張り替えがむずかしい理由として、フローリング材の規格サイズが各メーカーによってバラバラなことにあります。
例えば、一見フローリングの色味が合っているようには見えても、サイズが合わないものを組み合わせると隙間ができてしまう原因になります。
それでもまだ「部分張り替え」ができる可能性があります。
部分張り替えを検討中の箇所は、見える場所ですか?
ちなみに色の違うフローリング材でも、サイズが合えば部分張り替えは可能です。部分張り替えでは、色味よりもサイズが重要です。
意外と見落としがちですが、水漏れが起きるのは水回りが多い
その際、変色しているのを「キッチンマットを敷いていて気がつかなかった」といった場面もあります。
そんな場合、直してからもキッチンマットを敷けば見えないので、他のフローリングと色が違っていても問題ないかもしれません。
もちろん色が合うフローリングの部分張り替えがベストですが、もし在庫がない場合は必ずしも「見える部分」と色を合わせる必要はないかも知れません。
「部分張り替え」といっても、症状のある箇所によって様々な対処方法があります。「全面張り替え」は「最終手段」として、より小さく直せるように弊社では方法を探っていきます。
まとめ
水漏れによって、「フローリングの変色」「フローリングの波打ち」など症状が発生した方が、なるべく安く直す方法は「部分張り替え」となります。
部分張り替えが可能かの条件については、現在使用されている「フローリング材の在庫の有無」です。フローリング材は、大体4~6年で廃盤になる事が多いので、お住まいの築年数によって変わります。
ちなみに廃盤になったフローリングは、一般的に出回りませんがゼネコンやメーカー・施工会社に在庫がある場合もあります。
弊社では、全国各地のゼネコンやメーカー・施工会社と補修工事での関わりがあり、直接フローリングの在庫を直接問い合わせする事が可能です。
在庫があれば入手から施工まで一括で可能ですので、もし他社さんでお断りされた方も、一度お問い合わせください。
原因によって火災保険で直せる場合があります
火災保険の補償内容によって、保険適用の対象となる場合もあります。
ちなみに、保険を使うと保険代が高くなるのでは?というご心配をされる方もいらっしゃいますが、「損害保険金=直す費用」は、ご加入の火災保険の「支払限度額内」で支払われるので、保険を使うことで保険料が高くなることはありません。
ただし、申請回数が多いなど、状況によって契約更新時に保険料が高くなる可能性はあります。
※無料ダウンロードにご入力頂いたメールアドレスにこちらからご連絡はいたしません。お見積り・ご相談の場合はこちらからご連絡お願いいたします。