水漏れで水浸しになったフローリングを直す方法は? 床の直し方とその費用。
水浸しになってすぐの方へ
水漏れでフローリングが水浸しになってしまった時、まずはご自身でできる対処方法として、できるだけ素早く「しっかり拭く→乾燥させる」ことが大切です。
でも、本当にこれだけで大丈夫なのでしょうか?仮にも一旦水浸しになったわけなので、これでひと安心!とは思えないのも事実です。
「ちょっと待って、そのあと放置してたら、こんなことになったんですけど・・・」とならないために、この記事では水浸しになってしまった後の「知っておきたいリスク」と「リスクを防ぐ3つの選択肢と費用」について、実例を交えながらお伝えします。
目次
知っておきたい水浸しのリスク
さっそく結論からお伝えすると、一度水浸しになったフローリングは「黒くなる」「腐食する」「湿気によるカビの発生」「波打ち・めくれ」「下の階へ浸水」などのリスクが考えられます。
ちなみにこのような症状は「水漏れからすぐにではなく、少し時間が経ってから」発生する事が多いです。その多くの原因は「隙間から浸透した水」にあります。
例えば、キッチンで水漏れがあった事例では、目に見える床部分はすぐに拭いて乾燥させたものの、裏側の拭けない場所に水が浸透していて、大きな工事になってしまったケースもありました。
今回は、洗面所から廊下にかけてフローリングが水浸しになり「え? 短時間でもフローリングこんなことになるの?」という実例をご覧ください。
隙間から水が浸透したフローリング
とあるマンションで、水漏れ事例です。
水漏れの原因は、洗面所の下にある配管が外れていたことでした。
あふれた水は、洗面所から廊下部分のフローリングまで水浸しにしました。
それでもできるだけ早く、初期の対処方法「しっかり拭く→乾燥させる」を行いました。その結果、下記の写真のようにぱっと見た印象では特に問題なく見えます。
でもフローリングを触ってみると「少ししっとりした感触」がありました。
嫌な予感を感じながら、フローリングをはがしてみると、やはり「フローリングの隙間から水が浸透」していました。下記の写真は「しっとり感のあった」フローリングです。
はがしてみると、フローリングは水を吸って膨れていました(左)。裏面は、湿気によってカビも発生していました(右)。
実際にお客さまも驚かれていましたが、30分間水浸しになっただけでも「フローリングの隙間から水が浸透」して「カビが発生」したという実例です。
一度水を吸ったフローリングが自然乾燥することはない
残念ながらフローリングは「一度でも水を吸ってしまう」と、自然乾燥することはありません。
ここで一番気をつけたいことは「隙間から浸透した水」がきっかけになり、費用のかかる大きな工事の原因となることです。
では、どうすればいいのでしょうか? ここからは「大きな工事になるリスクを防ぐ3つの選択肢」についてご説明していきます。
自分に合った対処方法の選択肢とその費用を知ろう
いまのフローリングの状況だけではなく、水浸しになった時間や範囲なども考慮する必要はありますが、一旦はいまのフローリングの状況から考えられる3つの選択肢をお伝えします。※費用は直す範囲によって異なります
選択肢その1)そのまま様子を見よう
ただし、時間の経過によって、フローリングにシミなどが出てくる場合があります。
シミなどがある方は、次の選択肢その2になります。
選択肢その2)気になる箇所だけを補修技術で直そう
- 補修技術で直す参考価格
- 約3万円〜 ※直す範囲によって異なります
水浸しから時間の経過によって、フローリングにシミや浮きが出てきた方、さらにその箇所を触っても「しっとりした感触」がない場合は、補修技術で直す事が可能です。
- 黒いシミは「塗って見えなくする」
- 浮きは「ボンドを注入して止める」など
時間と費用を抑えて、表面を補修技術でキレイに直します。
ただし、これには「フローリングの中まで水が浸透していない」という条件があります。中まで水が浸透している場合は一度補修しても
- 数ヶ月後にまた色が変わる
- 直した箇所とは違うところが浮いてくる
といった可能性があります。もし、気になる箇所を触って少しでも「しっとりした感触」がある方は、次の選択肢その3になります。
選択肢その3)床を張り替えて根本的な改善をしよう
- 床を張り替える参考価格
- 6畳10㎡ 15万円〜 ※直す範囲によって異なります
フローリングを触って少しでも「しっとりした感触」がある場合は根本的な改善が必要です。根本的な改善とは、フローリングの張り替えです。
でも実はフローリングの張り替えには「全面張り替え」と「部分張り替え」という2つの方法があります。
全面張り替えと部分張り替え
全面張り替えとは言葉の通り、部屋のフローリングすべてを張り替えるので、正直オオゴトです。費用も工事日数もかかりますし、生活に影響も出てしまいます。
一方、部分張り替えは、水の影響を受けている箇所だけを張り替えることによって、張り替え面積を小さくします。面積を小さくすることによって費用と工事日数を抑える事ができます。
例えば冷蔵庫から水漏れがあり、床が水浸しになった場合
キッチン全体のフローリングを張り替えるのではなく、
冷蔵庫下のフローリングのみ張り替えることが可能かも知れません。
ただし、このような部分張り替えは、現状のフローリングと同じ部材の調達がむずかしい場合もあり、対応してくれる会社が少ないのが現状です。
選択肢はどうやって選ぶ?
以上、3つの選択肢。できるだけ選択肢その1の「様子を見る」を選びたい所ですが、様子を見ている間に浸透した水が広がり大きな工事になるのは防ぎたい。
でも、特にフローリングの張り替えに関しては「かかる費用」「工事中の生活」などを考えると動きづらいかと思います。
そこでまず知って頂きたいのは「かかる費用」については、ご加入の火災保険を使える可能性があるという事です。
水浸しになったフローリングは、火災保険で直せる?
火災保険とは、火事で家具や建物が損害を受けたときに、修繕費用を補償する保険です。
水漏れでフローリングが水浸しになってしまった時、火災保険の補償内容によって「水漏れも対象」となるケースがあります。契約内容が火災時や建物のみの場合は「水漏れは補償対象外」となりますのでご注意ください。
水漏れが起きてしまった際には、まず「保険に加入しているか」、加入している場合は「補償内容」を確認しましょう。
ちなみに、保険を使っても保険料は高くならないの?
「損害保険金=直す費用」は、ご加入の火災保険の「支払限度額内」で支払われるので、保険を使うことで保険料が高くなることはありません。
ただし、申請回数が多いなど、状況によって契約更新時に保険料が高くなる可能性はあります。
火災保険で直す流れ
一般的に、保険会社に電話をして状況を伝えるとともに、補修箇所の写真を送ります。その際、最初の電話と送る写真はとても大事になってきます。
火災保険の利用をお考えの場合は「保険会社への連絡」の前に、弊社までご相談ください。
※無料ダウンロードにご入力頂いたメールアドレスにこちらからご連絡はいたしません。お見積り・ご相談の場合はこちらからご連絡お願いいたします。
工事を検討する上での心配事について
費用のお悩みについては火災保険で解消された際に、工事内容や生活の心配についてよくご質問を頂きます。
- 作業って何日くらいかかるの?
- 工事中も家に住めるの?
- 家具や冷蔵庫とかあってもできるの?
- 床暖房があっても張り替えできるの?
これらの質問にそれぞれお答えしていきます。
Q. 作業って何日くらいかかるの?
A.もちろん範囲によりますが、平均で当日~3日間ほどで張り替え完了です。
Q. 工事中も家に住めるの?
A. 住めます!できるだけ日常生活に支障がないように作業を工夫しています。
Q. 家具や冷蔵庫があってもできるの?
A. できます!家具は作業に支障のない部屋に移動させて頂いています。
冷蔵庫の場合は「中身をすべて出す必要があるか」と聞かれることも多いですが、中身は出さずにキッチンから近くの部屋へ使えるところに移動しています。
Q. 床暖房があっても張り替えできるの?
A. 床暖房があっても張替できます
必要な箇所だけを直す補修と比較すると、作業時間は長くなりますが、しっかりとした作業計画を立てることによってスムーズに張り替えも可能です。
ウェイアウトに相談する理由とは?
最後に、私たちウェイアウトを選んでいただく理由についてお伝えします。結論から言うと「直す選択肢の幅が多い」という点にご満足を頂くことが多いです。
ウェイアウトは、主にキズ・凹み・シミなど、気になる箇所を補修技術で直す施工会社です。
水浸しになったフローリングについても、まずは「補修技術で直せるか」に始まり、「部分張り替え」「全面張り替え」といった順に作業内容を考えていきます。
水浸しになったからといって「高額な全面張り替え」のみをご提案するのではなく、補修会社ならではの「なるべく作業範囲を小さくする方法はないか」という所からスタートします。
作業内容を最適化することによって、お客さまの時間とコスト面にメリットを作ります。
まとめ
水漏れによって、フローリングが水浸しになった場合は、早めに対処することで被害の拡大を防げます。表面上、問題なく見える場合は何かしら変化が出てきてから直すかは悩む点です。
そんな場合は、対処方法や費用感からざっくりと判断するよりも、思い切ってご自身のフローリングの状態を知ることもひとつです。
ご自身での判断に不安がある場合は、弊社で無料調査も可能です。※ご訪問がむずかしいエリアもあります
そして仮にフローリングの状態によって張替えが必要になっても、火災保険に加入していれば「張り替え費用は補償の対象」となる場合があります。
保険会社への「ご相談方法」「必要な写真・書類」などはサポートいたします。「大きな工事が必要になる前に」なるべく早くご相談ください。
※1 破損・汚損が適用される火災保険にご加入の場合
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